前回の流れで海外での販売代理店との付き合い方は欧米で大きく異なります。私の場合、欧州を経験し、それから日本に戻り、再び米国勤務になりました。欧米という二大市場をどっちから経験するかは、実は大きなポイントになります。つまり最初の経験がデフォルトになるからで、その後どこに行っても最初に設定されたデフォルトと比べている自分に気が付きます。
欧米の販売代理店の付き合いで避けて通れない問題…..接待問題を取り上げます。アジアも当然、いやもっとすごいかな。しかしそれはまた別の機会に取っておきましょう。
世間を騒がす省庁を巻き込んだ高額接待問題。ビジネスを進めていく上で接待という行為は避けられないですし、必要な事だとは思います。ご飯を一緒に食べる。そこには様々な意図が見え隠れするわけですから。
ズバリ申し上げると欧州では接待されてました。米国では接待してました。これはなぜか?特に欧州の場合、高額ではなかったですが、そこそこ気合の入ったおもてなしを受けた記憶があります。そこには①大事な(?)サプライヤーからの出張者、②おらが国までよう来てくれた。もてなすのは当然とお考えになっている(かな?)、③それ以上に大事なのは、良い商売条件をよろしくね、などいくつかの思惑がこめられています。それはそうですよね。大事に扱って頂ければ、こちらも悪い気はしない。他にも初めての訪問と知れば、名所を案内してくれたり。もちろん商談などの仕事の終わった後ですよ!中東、アフリカも担当していたので、遠方の滅多に行けない国ほど、そのおもてなし度は高くなります。
では米国の正反対の事情とは?次回、ご説明します。
この記事へのコメントはありません。